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コンサルタントの仕事とは|実際に求められる役割を整理
「コンサルタント」と聞くと、どのような仕事をイメージするでしょうか。
企業の経営課題を解決する仕事。
データを分析して、経営者に提案する仕事。
資料を作って、プレゼンテーションをする仕事。
どれも間違いではありません。
ただ、実際のコンサルタントの仕事は、それだけではありません。
クライアントが抱えている課題を整理し、原因を考え、解決策を提案する。さらに、提案した内容を実行するために、さまざまな関係者と調整しながらプロジェクトを進めることもあります。
今回は、コンサルタントが実際にどのような仕事をしているのか、求められる役割とあわせて解説いたします。
コンサルタントの基本は「課題を解決すること」
コンサルタントの仕事をシンプルに整理すると、クライアントが抱えている課題の解決を支援することです。
たとえば、
売上を伸ばしたい
業務を効率化したい
新しい事業を立ち上げたい
システムを刷新したい
組織を変えたい
コストを削減したい
企業によって、抱えている課題はさまざまです。
ただし、クライアントから最初に相談される内容が、本当の課題とは限りません。
「システムを新しくしたい」という相談であっても、詳しく確認すると、システムそのものではなく、業務プロセスに問題がある場合もあります。
「売上を伸ばしたい」という相談でも、商品の問題なのか、営業方法の問題なのか、顧客ターゲットの問題なのかによって、取るべき対策は変わります。
そのため、コンサルタントは依頼されたことをそのまま実行するだけではなく、「そもそも何を解決すべきなのか」を整理するところから仕事を始めます。
まず行うのは、現状と課題の整理
課題を解決するためには、まず現状を正しく理解する必要があります。
そのため、プロジェクトの初期では、さまざまな情報を集めます。
関係者へのヒアリング
社内資料の確認
業務プロセスの整理
売上やコストなどのデータ分析
市場や競合の調査
既存システムの確認
こうした情報をもとに、「今どのような状態なのか」「どこに問題があるのか」を整理していきます。
ここで重要なのは、情報を集めること自体ではありません。
集めた情報から、何が重要なのかを見極めることです。
クライアントから多くの情報を受け取っても、すべてが同じ重要度とは限りません。
複雑な情報を整理し、解決すべき課題を明確にすることが、コンサルタントの重要な役割です。
課題を整理したら、解決策を考える
課題が明確になったら、次に解決策を考えます。
ここで行うのが、よくイメージされる「分析」や「提案」です。
たとえば、売上が伸びていないことが課題であれば、
新しい顧客層を開拓する
営業方法を見直す
商品やサービスを改善する
価格設定を変更する
営業組織の体制を変える
など、さまざまな選択肢が考えられます。
その中から、効果や実現可能性、コスト、期間などを考えながら、現実的な解決策を検討します。
大切なのは、「正しそうな答え」を出すだけではありません。
クライアントの状況で、本当に実行できるのかまで考える必要があります。
理論的には正しくても、人員や予算が足りなければ実行できないことがあります。
だからこそ、コンサルタントには分析する力だけでなく、現場を理解する力も求められます。
資料作成は「考えたことを伝えるため」の仕事
コンサルタントというと、PowerPointなどで資料を作っているイメージを持つ方も多いと思います。
実際に、資料作成はコンサルタントの仕事のひとつです。
ただし、きれいな資料を作ること自体が目的ではありません。
資料は、分析した内容や考えたことを、相手に分かりやすく伝えるためのものです。
何を伝えるべきか
どの順番で説明するか
どのデータを使うか
どこを重要なポイントとして見せるか
相手に何を判断してもらいたいのか
まで考える必要があります。
同じ内容でも、経営層に説明する場合と現場担当者に説明する場合では、必要な情報や伝え方が変わります。
情報を整理し、相手が判断しやすい形にすることも、コンサルタントに求められる力です。
提案して終わりではない
「コンサルタントは提案だけして終わる」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際には、
新しい業務フローを導入する
システム導入を進める
プロジェクト全体の進捗を管理する
各部署との調整を行う
新しい制度を現場に定着させる
施策の効果を確認して改善する
など、提案した施策の実行まで支援するプロジェクトも多くあります。
良い解決策を考えても、実行されなければ企業の課題は解決しません。
特に大きな企業では、ひとつの施策を実行するだけでも多くの部署や関係者が関わります。
経営層、現場部門、システム部門、外部ベンダーなど、それぞれ立場や考え方が違う人たちの間に入りながら、プロジェクトを前に進めることもあります。
そのため、コンサルタントには「考える力」だけでなく、「動かす力」も求められます。
コミュニケーションも重要な仕事
ヒアリングをする。
会議を進行する。
分析結果を説明する。
意見が異なる関係者を調整する。
経営層に提案する。
コンサルタントの仕事では、クライアントとのコミュニケーションが多く発生します。
こうした場面では、単に話すのが上手いだけでは十分ではありません。
相手が何を求めているのかを理解すること。
複雑な内容を分かりやすく説明すること。
必要な情報を引き出すこと。
意見が異なる場合でも、共通点を探して前に進めること。
こうしたコミュニケーションが求められます。
特にプロジェクトでは、自分だけで仕事を完結できることはほとんどありません。
クライアントやチームメンバーと協力しながら成果を出すことも、コンサルタントの重要な役割です。
コンサルタントに求められるのは「考える力」だけではない
コンサルタントというと、論理的思考力や頭の回転の速さが重視されるイメージがありませんか?
もちろん、情報を整理し、筋道を立てて考える力は必要です。
ただし、それだけで仕事ができるわけではありません。
分からないことを調べる
大量の情報を整理する
相手の話を丁寧に聞く
細かい作業を正確に進める
期限までに成果物を仕上げる
フィードバックを受けて修正する
関係者と調整する
といったこともコンサルタントの仕事では日常的に発生します。
華やかな提案の場面だけではなく、その前に多くの地道な作業があります。
特に若手のうちは、調査、データ整理、議事録、資料作成などを担当することも多くあります。
そうした一つひとつの仕事を正確に積み重ねることが、最終的な提案やプロジェクトの成果につながります。
プロジェクトによって仕事内容は大きく変わる
コンサルタントの特徴のひとつが、プロジェクトによって仕事内容が変わることです。
同じ会社に所属していても、
経営戦略を考えるプロジェクト
業務改善を行うプロジェクト
新規事業を立ち上げるプロジェクト
システム導入を支援するプロジェクト
組織改革を支援するプロジェクト
など、担当するテーマによって業務内容は異なります。
また、自分の役職によっても役割は変わります。
若手であれば、調査や分析、資料作成などを担当することが多くなります。
経験を積むと、クライアントとの議論やプロジェクト管理、チームマネジメントなどの役割も増えていきます。
そのため、「コンサルタントはこの仕事をする」とひとつの業務だけで説明するのは難しい職種でもあります。
さまざまなテーマや企業の課題に関わることができる一方で、新しい環境やテーマに短期間で適応する力も求められます。
おわりに
コンサルタントの仕事は、企業にアドバイスをするだけではありません。
現状を理解し、課題を整理する。
必要な情報を調べ、分析する。
解決策を考え、相手に伝える。
必要に応じて実行まで支援する。
こうした一連の流れを通じて、クライアントの課題解決を支援することがコンサルタントの役割です。
求められるのも論理的思考力だけではありません。
相手の話を聞く力、情報を整理する力、分かりやすく伝える力、周囲を巻き込む力、最後までやり切る力など、さまざまな力が必要になります。
コンサル転職を考えるときは、「コンサルタントになりたい」だけではなく、自分がどのような課題や役割に関わりたいのかまで考えてみることが大切です。
コンサルタントの仕事を具体的に理解できると、自分に合う仕事なのか、そしてこれまでの経験をどう活かせるのかも見えやすくなります。
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