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求人が増えたのに内定が出ない理由|市場のズレを読む

2026/3/16 01:01

「求人はたくさんあるのに、なぜか内定が出ない」
これ、あなたの能力が急に落ちたわけでも、運が悪いだけでもありません。多くの場合は、転職市場の「求人の増え方」と「採用のされ方」の間にズレが起きています。今日はそのズレを、できるだけ現場の言葉で解きほぐします。

求人が増える=採用が易しくなる、ではない

求人が増えると、つい「人手不足=誰でも採る」と思いがちです。でも実際は、求人が増える理由がいくつかあって、そこに「内定が出ない構造」が隠れています。

ズレの正体①:求人が増えているのは「席」ではなく「募集枠」

求人は「採る人数が増えた」だけでなく、

  • 募集職種を広げた

  • 複数媒体に重複掲載した

  • 常時オープン(良い人がいれば採る)にした
    …みたいな理由でも増えます。

つまり、求人が増えて見えるのは「席が増えた」ではなく、入口が増えただけのケースがある。入口が増えても、通れる幅が広がっていないと内定は出ません。

ズレの正体②:企業側は「即戦力」を欲しがっている

採用が難しいと、企業は「育てる」より「すぐ回せる方」を選択しがちになります。
その結果、求人票は幅広く見えるのに、実際の評価は「この案件に入れて明日から動ける?」に寄ってしまう。

候補者側は「未経験歓迎って書いてあるのに…」となり、ズレが生まれます。

ズレの正体③:求人票の言葉が「抽象」なまま進む

求人票に多い言葉の例:

  • 裁量がある

  • 成長できる

  • 変化が大きい

  • コミュニケーション力

これ、どれも事実になり得ます。でも抽象のままだと、面接で「で、あなたは何ができる人?何をしたい人?」に答えが刺さらない。企業が欲しいのは言葉ではなく、その言葉を現場の行動に落とした説明です。

ズレの正体④:市場が求める「経験」が変わっている

同じ職種名でも、中身が変わっていることがあります。
たとえば「営業」でも、

  • 新規獲得の鬼

  • 既存深耕でLTVを伸ばす

  • パートナー/アライアンス

  • インサイドで仕組み化
    で求められる筋肉が違う。

求人が増えているのは職種名ではなく、役割のタイプだったりします。ここを読み違えると「応募は通るのに面接で落ちる」になりやすい。

では、どうして「ズレ」を直す?

ポイントは「応募数を増やす」より「合わせ方を変える」です。

1)求人を「案件」として読む

求人票を見たら、まずこの3つを言語化します。

  • 何が詰まっていて(課題)

  • 誰が困っていて(関係者)

  • 何を終わらせたいのか(成果)

これが言えない求人は、面接で確認する前提でOK。

2)自分の経験を「機能」に翻訳する

「何をやったか」より何を良くする力かで語ると刺さりやすいです。

例)

  • 調整が得意 → 「関係者の意思決定を前に進める」

  • まとめるのが得意 → 「論点を絞り、合意を作る」

  • 数字に強い → 「KPIを分解し、改善サイクルを回す」

職種名が違っても、機能が合えば採用されます。

3)面接で「合格ライン」を取りに行く

「活躍できます」より先に、これを聞く。

  • 入社後3ヶ月で「できている状態」は?

  • 最初に任される優先テーマは?

  • どんな人がつまずきやすい?

合格ラインが取れると、あなたの話がズレなくなります。

おわりに

求人が増えているのに内定が出ないとき、問題は「あなた」ではなく「市場の読み方」にあることが多いです。


求人は増える。でも採用は「誰でも」にはならない。だからこそ、ズレを読んで、合わせにいく。転職は努力量より、焦点の合わせ方で結果が変わります。

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